メラトニン 近年
近年、夜型の生活を送る若者が増えていますが、
夜ふかしをする生活がメラトニンの生成バランスを乱し、
初潮を迎える年齢を早めたりしているようです。
メラトニンは50歳ぐらいになると半分ほどに減少します。
年を取ると眠れなくなるとよく言われますが、このメラトニンが影響しているのです。
何度も夜中に目が覚めたり、朝早くから目が覚めてしまうなどの症状は
メラトニンの減少によるものがほとんどなのです。
メラトニンは生後3ヶ月頃まではほんのわずかの量しか体内で生成されていません。
乳児が何度もすぐに目覚め、昼と夜の区別がつかず夜泣きをしたりするのは
メラトニンが少ないからなのです。
成長と共にメラトニンの数は自然に増加していき、
昼と夜の区別がつき体内時計がしっかり活動を始めるのです。
メラトニンは脳の松果体というところで作られますが、
7歳ぐらいまでに多く発達しメラトニンの分泌量は最大となります。
16歳ぐらいまでメラトニンは同じ量を保ち、16歳を過ぎると減少していきます。
思春期と呼ばれる症状があらわれるのは、
このメラトニンと大きな関係があると考えられています。
メラトニンは睡眠を得るためだけに利用されているわけではありません。
時差ボケの予防にも役立つホルモンとして注目を集め、
アメリカではサプリメントが販売され日常的に栄養補助食品として使用されています。
日本ではメラトニンは体内で作られるホルモンということから、
薬事法に基づき製造・販売が禁止されています。